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2026.10.30

ボイストレーニング

平井堅「瞳をとじて」の歌詞を考察【熊本のボイトレ専門スタジオArtnomy】

「瞳をとじて」は、2004年に公開された映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌です。170万部を超えた大ベストセラー小説の映画化で、大沢たかおさん、柴咲コウさん、長澤まさみさん、森山未來さんが出演していました。

作詞・作曲は平井堅さん本人で、「喪失感」をテーマに書き下ろしています。編曲とプロデュースは亀田誠治さん。オリコンの年間シングルチャートで1位、累計出荷は100万枚を超える大ヒットです。

映画では、主人公の朔太郎と恋人のアキが、交換日記の代わりにテープを渡し合います。この曲は、白血病で亡くなる直前にアキが朔太郎へ残した最後のテープへの、アンサーソングとして書かれました。残された側が、亡くなった人に返事をする曲です。

ここからは、曲の流れに沿って、順に考察していきます。あくまで一部の考え方として捉えて頂けると幸いです。

“朝目覚める度に君の抜け殻が横にいる

ぬくもりを感じたいつもの背中が冷たい

苦笑いをやめて重いカーテンを開けよう

眩しすぎる朝日 僕と毎日の追いかけっこだ”

今まで当たり前に横にいた存在が、記憶にこびりついてしまい、背中に感じていた人間のぬくもりの記憶が、まるでそこにいるように感じてしまっている様子が描かれています。その記憶と比べた現実が、冷たさとして表されています。

「ああもういないんだな」と思いながらカーテンを開けると、まぶしすぎる朝日が、また現実を突きつけてきます。朝日との追いかけっこという表現は、過去に置き去りにされた彼女との美しい記憶と、今はもういない彼女との現実が、日々繰り返されていくことを表しています。

“あの日見せた泣き顔

涙照らす夕陽肩のぬくもり

消し去ろうと願う度に

心が体が君を覚えている”

あの日、彼女が見せた泣き顔と、その涙が夕陽に照らされて、美しく描かれています。そして、肩にぬくもりを感じるということは、背中から抱きしめられている場面ではないかと受け取れます。

その美しくてはかない記憶を、自分で忘れようとします。でも、消そうとすればするほど、自分の理性とは別に、本能で体が覚えている自分に気づきます。とても切ない描写です。

“Your love forever

瞳をとじて君を描くよ それだけでいい

たとえ季節が僕の心を置き去りにしても”

サビの頭の英語は、そのまま直訳すると「あなたの愛は永遠」という意味です。その永遠を感じるように、彼女が亡くなったという現実から離れて、目を閉じて、彼女との思い出を頭の中で描いていきます。それは現実逃避かもしれません。それでも、季節が移り変わっても忘れたくない、という悲しみと寂しさが表現されています。

“いつかは君のことなにも感じなくなるのかな

今の痛み抱いて眠る方がまだいいかな”

日々を過ごしていくと、人間は基本的に忘れていく生き物です。だからいつか、彼女のことも、こんな悲しい感情も、感じなくなっていくのかな、という寂しさが描かれています。

でも、そんなに寂しい思いをするくらいなら、今の悲しい思いをずっと感じたまま眠っていた方が、彼女を忘れなくていいんじゃないか。そんな切なさも描かれています。

“あの日見てた星空

願いかけて二人探した光は

瞬く間に消えてくのに

心は体は君で輝いてる”

星空の中で、二人で流れ星を探して、願いをかけようとしても、一瞬で消えてしまう。流れ星は消えても、自分自身の心と体の中では、美しい思い出として、彼女がきれいに輝き続けています。

“I wish forever

瞳をとじて 君を描くよ

それしか出来ない

たとえ世界が僕を残して

過ぎ去ろうとしても”

言葉は少し変わっていますが、瞳を閉じて君を描くことは、1番のサビと変わっていません。ただ、徐々に「それしかできない」と現実を受け入れていっている自分が書かれています。

それでも、その現実を受け入れようとしても、抗っていたい、という怒りが表現されていると思います。

Uh… Always my love.

Your love and soul is in my heart.

You’re my everything.

ここはいつでも君の愛と魂が自分の心の中に刻まれていて、君は自分のすべてで、君の愛は永遠である、という意味になります。熱い気持ちが描かれています。

“Your love forever

瞳をとじて 君を描くよ

それだけでいい

たとえ季節が僕を残して

色を変えようとも

記憶の中に君を探すよそれだけでいい

なくしたものを越える強さを 君がくれたから

君がくれたから”

ラストのサビでも、瞳を閉じて君を描くと同じ文言が描かれてますが、2番では世界だったところが、季節に変わっています。世界が季節に変わって、時間という概念が変わっても、その現実に抗い続ける、という強い怒りが表されています。

記憶の中に彼女を探すという描写は失ったものを乗り越える強さを君がくれたから、という理由が出てきます。ここで、彼女が亡くなってしまったという現実を受け入れていきます。そして、君がくれたから、と2回くり返すところから、それでも生きていこうとする主人公の切なさが表れています。

■声のことで気になることがあれば、体験レッスンへ

「切ないバラードに、感情を乗せて歌いたい」「サビの高音になると、声が苦しくなってしまう」「歌詞の世界を、声でもっと表現したい」。

そんなときは、実際に声を聴かせてもらうのが一番早いです。体験レッスンでは、声の状態を見ながら、何から取り組むかをお伝えします。初めての方も、気軽にご相談ください。

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熊本・健軍のボイストレーニング専門スタジオ Artnomy
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