2026.11.01
ボイストレーニング
Official髭男dism「Pretender」の歌詞を考察【熊本のボイトレ専門スタジオArtnomy】
「Pretender」は、映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の主題歌として書き下ろされ、ストリーミング再生数が数億回を超える爆発的なヒットを記録したOfficial髭男dismの代表曲です。
作詞・作曲はボーカルの藤原聡さん。「運命の相手ではないと分かりながらも、好きにならずにはいられない」という、 切なくも苦しい片思い(あるいは報われない恋)の感情をリアルに描いた名曲です。
映画のスリリングで華やかな世界観ともリンクしながら、誰しもが一度は経験したことのある「自分だけが空回りしているような切なさ」や「諦めきれない恋心」が丁寧に表現されています。
ここからは、曲の流れに沿って、順に考察していきます。あくまで一部の考え方として捉えて頂けると幸いです。
“君とのラブストーリー それは予想通り”
“いざ始まればひとり芝居だ”
“ずっとそばにいたって 結局ただの観客だ”
「君」との恋愛が自分の思っていた通りに進んでいき、自分は深い愛情を注いでいるのに、相手からはそれが返ってこない悲しさが表されています。ずっと物理的な距離は近くにいるのに、心が通わないもどかしさが痛烈に伝わってきます。
“感情のないアイムソーリー それはいつも通り”
“慣れてしまえば悪くはないけど”
“君とのロマンスは人生柄 続きはしないことを知った”
ごめんと謝ってくれるけれど、その言葉とは裏腹に表情やニュアンスからは気持ちが感じられない。それがいつものことであり、「慣れてしまえばまぁこんなものか」と諦めつつも、それが繰り返されるたびに二人の関係が長くは続かないことを悟っていく主人公の切なさが描写されています。
“もっと違う設定で もっと違う関係で”
“出会える世界線 選べたらよかった”
“もっと違う性格で もっと違う価値観で”
“愛を伝えられたらいいな そう願っても無駄だから”
「もし違う出会い方をしていたら」「もし自分が違う性格や価値観を持っていたら、うまく愛を伝えられたのかもしれない」というタラレバの叶わぬ願い。そんなIFの世界線(架空の話)を願っても意味がないと、冷めた現実を突きつけられて悟っている様子が伺えます。
“グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない”
“辛いけど否めない でも離れ難いのさ”
“その髪に触れただけで 痛いやいや”
“でも 甘いないやいや”
「君の運命の人は自分ではない」と頭では理解し、別れを決めようとしても、どうしても離れることができない葛藤。自分の優柔不断さや「君」への情が残っており、髪に触れるだけで心が痛むのに、どこかそのぬくもりを求めてしまう甘さがある。別れを前に揺れ動く心の弱さが表されています。
“グッバイ それじゃ僕にとって君は何?”
“答えは分からない 分かりたくもないのさ”
“たったひとつ確かなことがありとしあるならば”
“「君は綺麗だ」”
今まで一緒に過ごしてきた時間や、尽くしてきた意味は何だったのか。その答えは自分にも「君」にも分からないし、解き明かすのが怖くて「分かりたくもない」という深い悲しみが表現されています。どんなに惨めで腹が立っても、目の前にいる「君」の美しさだけは否定できない。報われない恋愛だからこそ際立つ、主人公の純粋で深い愛が伝わってきます。
■声のことで気になることがあれば、体験レッスンへ
「感情の起伏が激しい切ない曲を、もっと表現力豊かに歌いたい」「サビの高音で声が張ってしまったり、苦しくなってしまう」「歌詞の物語を、声のトーンやニュアンスで表現したい」。
そんなときは、実際に声を聴かせてもらうのが一番早いです。体験レッスンでは、声の状態を見ながら、何から取り組むかをお伝えします。初めての方も、気軽にご相談ください。
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