メインビジュアル メインビジュアル

2026.11.02

ボイストレーニング

「がなり」と喉締めの声は何が違う?仮声帯の仕組みと見分け方【熊本のボイトレ専門スタジオArtnomy】

Adoさんやロックシンガーのような「がなり」に憧れる方は多いと思います。一方で、「高音で叫ぶと喉に力が入って、声が出なくなる」という悩みも、とてもよく聞きます。

この2つ、実はどちらにも関わっているのが「仮声帯」です。この記事では、仮声帯とは何か、がなりと喉に力が入る声は何が違うのかを整理します。

仮声帯とは

声帯の上には、仮声帯というものがあります。この仮声帯のメインとなる動きは、気管に入った異物を取り除くことです。つまり、誤えんを防止する機能で、声帯と同様に備わっています。

声帯 仮声帯
位置 気道の中 声帯の上
本来の役割 呼気で振動して声の原音を作る 異物を取り除く(誤えんの防止)
声との関係 声の元になる うまく使えば「がなり」になる。巻き込むと発声を阻害しやすい

声帯そのものも、親指の爪ほどの大きさしかありません。その上にもう一組、仮声帯があると考えると、喉の一点に力を入れすぎてはいけない理由が見えてきます。

「がなり」と、喉に力が入る声の違い

この仮声帯をうまく使いこなせれば、Adoさんやロックシンガーがよく使う「がなり」を出すことができます。つまり、がなりは、仮声帯を使った表現の一つです。

一方で、仮声帯が発声を阻害しやすい要因であることも、押さえておかないといけません。声帯が閉まりすぎている人は、仮声帯も巻き込んでしまっていることがあります。

たとえば高音になるほど、声帯が出す音の倍音の間隔が広がります。すると共鳴で声を大きくしにくくなり、喉が危機を感じて声帯を強く合わせ、首まわりの筋肉にも力を込めます。これが「叫び上げ」です。倍音が崩れるので、母音も崩れます。

がなり 巻き込んでしまった声
出し方 表現として狙って出す 意図せず出てしまう
声帯と仮声帯 仮声帯を使いこなしている 声帯が閉まりすぎて、仮声帯も巻き込んでいる
声の印象 狙った音色になる 喉が詰まる、母音が崩れる
向かう方向 表現の一つとして使う 力みを抜いていく

同じ「喉が詰まった感じ」に聞こえても、狙って出しているのか、巻き込んでしまっているのかで、向かう方向が逆になります。

自分が巻き込んでいるか確かめる

まず、仮声帯を巻き込んだ状態を、自分で認識することが大切です。

  1. わざと喉を締めるように、「いー」と発声します
  2. その後すぐに、喉を解放するように、「いっひひひ」と笑ってみます
  3. 喉の周りの力が抜ける感覚が、わかると思います

締めた状態と、力が抜けた状態の違いを知っておくと、普段の声で巻き込んでいるときに気づきやすくなります。

巻き込まない発声の考え方

仮声帯を巻き込まずに発声を作るとき、生理的なアプローチとしては、「あくび」と「笑う」が効果的です。どちらも喉の周りの力が抜けて、喉が解放されます。

高音で喉が締まる人は、プルチェストの傾向があることが多いです。プルチェストは、地声で張り上げて、声帯の閉鎖が強すぎる状態です。裏声の技術を身につけることと、地声の音域での声帯の閉鎖を緩めていくことが、課題になります。

練習メニュー

  1. まず、自分の声帯の位置を知る
  2. 軽く咳をして、振動する場所を見つける
  3. 咳払いを維持しながら、「ア」に濁点をつけるように発声する
  4. 低音で上手くいったら、ゆっくりと音程を上げていく

注意点

  • 喉が苦しい、痛いと感じたら、すぐにやめてください。がなりが喉に負担になるかどうかは、声の状態や使い方によって変わります
  • 痛みや違和感が続くときは、練習よりも先に、耳鼻咽喉科で喉の状態を確認してください
  • 力を込めて出すほど、遠回りになります。小さい声から始めましょう
  • 「がなりを出したい」という気持ちが先に立つと、巻き込んだ状態が癖になりやすいです。まず、力が抜けた状態を知ってからにしましょう

よくある質問

Q. がなりは練習しない方がいいですか?
A. 禁止ではありません。がなりは、仮声帯を使った表現の一つです。ただ、その前に、巻き込んだ状態と、力が抜けた状態の違いを知っておくことが大切です。

Q. 高音になると喉が締まります。
A. 声帯が強く閉じすぎている可能性があります。地声で張り上げず、裏声から地声へなめらかにつなぐ練習が必要です。自分がどのボイスタイプかを知ってから進めると、遠回りしません。

Q. 自分が仮声帯を巻き込んでいるか、わかりません。
A. 「いー」と「いっひひひ」の違いで、ある程度は確かめられます。ただ、実際に声を聴かないと、わからない部分も多いです。体験レッスンで、一緒に確認してみましょう。

■声のことで気になることがあれば、体験レッスンへ
「高音になると、喉が締まってしまう」「がなりを出したいけれど、やり方がわからない」「喉に力が入っているのか、自分ではわからない」。
そんなときは、実際に声を聴かせてもらうのが一番早いです。体験レッスンでは、声の状態を見ながら、何から取り組むかをお伝えします。初めての方も、気軽にご相談ください。

体験レッスンの申し込みはこちら
・公式LINE:https://lin.ee/tj5IW3z ・問合せフォーム:https://artnomy.com/contact/
熊本・健軍のボイストレーニング専門スタジオ Artnomy https://artnomy.com
KOSUKE

HP artnomy.com #熊本 #東区 #健軍 #ボイトレ #ボイストレーニング

ページトップへ